元衆議院議員(茨城県第6区)[無所属]大泉ひろ子オフィシャルサイト
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日々雑感
[2016/05/01]
衆参同時選挙はあるまい



 熊本大地震の後初めて、安倍首相が衆参同時選挙について言及した。「今は災害対策に集中すべき時であり、同時選挙は考えていない」。一国の宰相としては当然の発言であろう。この緊急時に政治空白を作ることは許されまい。
 災害対策は、東日本大震災の大きな積み残しも加えて、現在政府において一番の課題である。地方創生事業においても、自治体は防災対策を緊急の大きな柱として立てねばならない。その上で、中長期的には、産業構造の変換、農業の立て直し、子育て支援と介護事業の柱を立てることになろうが、これらの柱には、背後に人口政策が関連している。防災と並んで、基本中の基本となる国内問題である。
 政府・自治体ともに国内問題の解決が迫られ、日本は内向きにならざるを得ない状況にある。北朝鮮のミサイル発射やイスラム国の脅威などは、いつ暴発するかもしれないが集中的に取り組むことが難しい。
 アメリカの大統領選でも、アメリカの内向き傾向が感じ取られる。トランプの移民阻止や日米安保の片務性強調、ヒラリーの労働組合に配慮した発言やサンダースの若者対策など、内向きな議論が続いている。やはりアメリカは「世界の警察官」を止める気なのか。
 誰が大統領になっても、アメリカが内向きになったときには、一番影響を被るのは日本ではないか。日本は、対中国、対韓国、対北朝鮮、対産油国の外交シュミレーションを描くことも求められよう。
 大変な時代だ。衆参同時選挙はあるまい。
 

[2016/03/26]
日本のダイナミズムはどこに



 アメリカの大統領選は、アメリカのダイナミズムをよく表している。従来、水面下でしか存在を主張できなかった社会主義者サンダースや、反知性主義と言われつつも現実の不満を吹き飛ばすような暴言居士トランプの善戦は、アメリカ国民が、21世紀の新たなアメリカを渇望していると解せよう。
 女性の代表を標榜するヒラリーとともに、大統領選の主役たちは、アメリカが世俗主義を訴えているような見方もできる。全世界的に宗教が後退する中で、欧米で一番のキリスト教国であったアメリカも、ここに脱宗教の風景を見る。トランプに次ぐクルーズだけが、かつての共和党に威力を誇った福音派、ティーパーティー派であるが、彼はトランプに到底及ばない。彼の主張は、昔ながらの「進化論反対、中絶反対、銃規制反対」だ。
 太平洋を隔てたアメリカの大統領選が日本人の関心を引いているのは、日本の政治が面白くないからだ。ノーベル経済学者スティグリッツをわざわざ呼んで「消費税を延期すべき」と発言させるのは、衆参同時選挙の布石と思われるが、与党が勝つのは目に見えていて、問題はどの程度勝てるかだ。これまで与党寄りだったマスコミも、少々与党に「飽き始め」て、自民党議員の不倫問題で足を引っ張る。宮崎謙介の不倫辞職に続いて、自民党から参議院議員出馬が確実視されていた乙武洋匡の不倫騒動。あまりにも野党が弱すぎるので、少しでも与党を弱体化してやろうとの老婆心か。
 野党第一党の名前が民進党に決まった。よくまあ、政策志向のない、ありきたりの名前を選んだものだと感心する(?)。人々が何を求めているのかまだ分からないらしい。アメリカに学び、ダイナミズムを仕掛けなければ、未来はないであろう。戦後70年、世俗国家であり続けた日本は自ら変わることはできない・・・

[2016/02/19]
政治よどこへ行くーどこへも行かない



 2016年は株価下落と円高傾向で始まり、日銀のマイナス金利政策も登場して、アベノミクスの評価が下されようとしている。
 日本経済に外から影響を与えるのが、中国の経済減速とアメリカの好況ゆえの金利引き上げである。そのアメリカでは、一年近くもかけての大統領選が始まっている。大統領が誰になるかによって安保法もTPPも変わって来るだろう。
 だから、日本人は、アメリカの大統領選に関心を持つ。しかも、今回の選挙は、ドラマティックだ。8年前に初めての黒人大統領が誕生したが、今回は初めての女性大統領が誕生するかもしれない。しかし、盛り上がりは、それ以上に、非主流派の、民主党サンダース、共和党トランプが貢献している。
 社会主義者を自認するサンダース、暴言居士のトランプ、そのトランプに初戦で勝ったキリスト教福音派のクルーズのいずれが大統領になっても、アメリカ社会は揺すぶられる。アメリカのアイデンティティすら失いかねない。しかし、人々は最後まで「極端な政治」を支持するとは限らない。大方の見方は、選挙が佳境に入っていく過程で、当たり前の人が当選に近づいていくと観測される。
 では、当たり前の人はヒラリー・クリントンなのか。テレビのコメンテーターがいみじくも言ったように、「ヒラリーがファーストレディーとして最も輝いていた時代を知らない世代が増えた。ヒラリーはもうお婆ちゃんだ」は一理ある。昨年ヒラリーが出版した「困難な選択」は、かつて氏が力を入れた児童虐待や社会保険の政策ではなく、国務長官として外交に携わった記録である。筆者の評価は、面白くない。氏は、やはり弁護士であり、社会問題に多くの見識を持つが、外交は得意ではない。もっと自分自身を訴えてほしい、オバマに敗れた後、8年間も待ったのだから。
 翻って、日本の政治はどうか。夏の参議院選に向けて、共産党は一定の伸びが期待されるが、民主党と維新党は果たして統合政党を作ることができるのか。否、できそうにない。では、これまで、他に選択肢がなく消極的に自民党に投票してきた有権者の票を奪う新党はできるのか。否、できそうにない。
 アメリカの大統領選のように、激しい戦いの中から「なるようになる」結果を生むのとは反対に、日本では、しょぼくれた迷走と紛争の中から、やはり「なるようにしかならない」結果を生むことが予想される。
 確かに、甘利元大臣の不埒すぎる収賄、根性が軽率な若手自民党議員の不倫辞職は、政権与党の奢りの表れだが、敵失だけでは、野党が有権者の支持を得ていくことは難しい。
 日本の政治よ、どこへ行く。どこへも行かない。ただ、アメリカの大統領選を対岸の火事として眺め、中国の動向に気を揉みながら、自浄作用のない、惰性の続きを見せてくれるだけだろう。アメリカに比べ三文劇だ。

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アーカイブズ内容
 第二の性を生きる [2014.11月〜]
 老人大陸の平和 [2014.7月〜]
 少子高齢と地方 [2014.4月〜]
 ザ・コーセーショー [2014.2月〜]
 戦後生れの終戦後 [2013.12月〜]
 死生観と行政 [2013.10月〜]
 団子より花へ [2013.6月〜]
 長寿の涙 [2012.1月〜]

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